今日は
週に一度の休み
都内に面接に向かった
イタリアンとスパニッシュ
日曜の夜
退社する時の
オーナーのひと言が
赦せなかった
元々
私をいじっては笑い
私も平気な顔をして受け応えた
もう無理だと思ったのは
金さんが言った言葉
私はひさみちゃんを無視したり返事もしなかったり料理も運ばなかった
それでもオーナーは私を宝と言ったの
私は無断欠勤をしたけれど 私は一度も責められたことがないのよ
金さんは嬉しそうに言った
ロクに仕事もしない
ディナーのタイムカードは
いつも
16:58
夜の責任者でも
オープンの準備をしたことがなかった
シワ寄せは
すべて私に来る
イタリアンもスパニッシュも
私を雇う前提で
話を進めてくれたので
スムーズだった
左手の腱鞘炎は酷く
トレイは
お冷がふたつほど
カプチーノを運ぶためには
慣れぬ右手に持ち替えて
運んだ
言うことを聞かない左手に苛立った
電車に揺られて
イベリコに到着すると
クミさんと望月さんがカウンターに座って
私を呼ぶ
このところ
とても仲の良い3人
望月さんは
潔癖で
母親の握ったおにぎりでないと
食せなかったり
人が一度箸をつけたものは
一切手を付けなかった
既婚者ではあるが
クミさんには心を開いていて
クミさんも望月さんとの関係を
心地よく思っているようだった
恐らく
プラトニックが守られているからだと
私は思う
望月さんは同い年だが
結婚歴はない
母親が
子供を産める人と結婚して
と
言っているらしく
ましてや
週6で働き
休む時間さえない彼に
婚期などなかった
それでも
俺の次に酷い目に合っているのは この人だよ
と
望月さんが言ってくれた時には
見てくれている人は見てくれているのだ
そう思った
3人の時間は
とても楽しく
ふたりが近くに感じられた
帰る頃に
御主人様から
電話しなさい
と
ご連絡をいただくことができた
御主人様とのお電話は
1か月半ぶりで
お店の2階にあがって
直ぐにお電話をさせていただいた
御主人様のお声は心地よく
私を別の世界へと連れて行った
うっとりとしながら
御主人様のお言葉のひとつひとつに
耳を傾けた
御主人様に
この奴隷を味わっていただきたかった
思い切りキツく乱暴に犯していただきたかった
腰が抜けるほど お前を犯したい
そのお言葉が
私を奮い立たせた
お前は誰のものだ
御主人様のものです
私が如何なる時も どんな環境に身を置いても
変わらないことは
私自身が
御主人様のものであるという
その事実
それが私
御主人様に味わっていただきたく
今宵も
御主人様の夢を見る
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